研究室教育プログラム


研究室の教育プログラム 

研究室に所属すると、定期的にな学びの場として、ゼミ、輪講、雑誌会に参加することができます。研究室に配属にいたるまで皆様の学習経歴は様々です。社会人ドクターの皆様も経験はあるがすっかり勉強は忘れてしまったという方もいるかもしれません。どのような方がいらしても楽しく学べるよう、廣瀬が自ら主催してつぎの教育プログラムを提供しています。

ゼミナ-ル(授業形式のゼミ)

毎週、決まった時間に廣瀬が直接講義をするゼミを行っております。ゼミは通年で行われていて、4年生から博士課程の学生も含めて全員参加いただいております。ゼミのテーマは、次の通りです。
 ・半導体デバイス pn接合、トランジスタ、MISダイオード、MOSトランジスタ
 ・太陽電池の基礎
 ・半導体製造技術
 ・表面界面テクノロジー
 ・有機エレクトロニクス
 ・半導体の応用 電子回路、計測回路、パワーエレクトロニクス
 ・そのほか電子技術者として役立つ基礎学習 線形代数、量子力学、微分方程式、電気回路

半導体だけに限らず、広いトピックスの関心をもっていただくよう、教える内容を選んでいます。このゼミは廣瀬研究室以外の学生どなたが聴講されても結構です。テキストとして自著の「半導体デバイスの要点」使用することが多いです。大学院まで在籍される方でしたら、上記内容を一通り講義しますので、まとまった経験知識になるかとおもいます。当研究室以外の方も歓迎しますので、奮ってご参加ください。

 

 

廣瀬が無料で提供している「教科書」 こちらが半導体ゼミのテキストになります。

雑誌会

最先端の英語研究論文を読んで、その内容をパワーポイントに表現して、著者に成り代わって発表を行います。研究室員は1年に3回から4回程度発表してもらいます。雑誌会を経験することで、英語論文をしっかり読むことになり、語彙力を高まり、著しく英語が上達します。パワーポイントで図やコメントを作成する過程で、プレゼンスキルを高めます。質疑応答を通して、討論をする訓練をすることとなります。自ら積極的に議論に参加することで、科学技術における討論力をきたえることなります。

雑誌会の様子ではありませんが、発表会の一例です。このようにパワーポイントを活用して、図面や実験データを載せて、発表者なりの考えを合わせて、発表を行います。

輪講

ここでは、英語の文献の読み方を学びます。当研究室では、教科書にT. Mouthann先生の「Semiconductor Devices Explained using active simulation] Wiley社を活用しています。半導体の英語の教科書は数あれど、定番なところではGrove先生やS.M.Sze先生の教科書でしょうか。これら本ももよいのですが、現代の半導体デバイスとトピックスにずれを感じるところがあり、こちらを活用しています。学生の皆さんと、音読、訳をしていただきながら、あわせて関連するテクニカルタームの解説をしています。非常によいテキストで、私もおおいに英語論文を書くときの参考にしている本です。

輪講で使用している教科書と中身のページの様子

このほか、英語の文型について簡単な問題を解きながら、現代の大学生が躓きやすい文法についても指導しています。リスニングのカギはイントーネーションですが、イントネーションを学ぶには英語の歌を聴くことも大変役に立ちます。多少廣瀬の好みもあるかもしれませんが、いい素材となる英語Songを歌詞を見ながら視聴することも行っています。勉強は楽しみなするのが一番と思って、様々な英語に触れるチャンスを提供しています。

発表のしかたゼミ

不定期ではありますが、パワーポイントをつかった発表コツをゼミ形式で指導しています。誰しもと生まれつき発表の上手な方はいません。しかし、工夫しだいではありますが、努力次第で確実にうまくなります。よいお手本として、残念なことにもう亡くなられましたが、宇宙カレンダーの理論で有名なカールセーガン博士のCosmosのテレビプログラムは大いに参考になることでしょう。研究室に滞在しながら楽しみながらプレゼンスキルを身に着けてほしいとおもっております。